ロイヤルコンプレッサー|DAWプラグインかんたん解説

ほとんど個人的なマニュアルシリーズ

DAW操作中に生じた『この機能なんだっけ?』とか、『どうやって使うんだっけ?』といった疑問の答えや、なにかと読みにくいマニュアルを簡単にまとめたものを、備忘として残します。

詳しい使い方のご紹介ではありませんが、ご自身の感覚で自由にプラグインを楽しみたい方のヒントになれば幸いです。

Royal Compressor

コンプレッサープラグイン【Royal Compressor】です。

イギリスのAbbey Road Studioで定評のある『RS124 Vari-Mu コンプレッサー』をエミュレーションしたものです。

滑らかなサウンドと、アタックタイムがゆっくりかかるのが、真空管ならではの特徴で、楽器の持つパンチとアタック、トランジェントがしっかり維持されます。

Variable-Mu について
真空管コンプレッサーとも言われ、真空管の回路を通すことで生じる、滑らかな柔らかい質感が特徴です。アタックタイムがゆっくりなので、温かさと深みを与えます。

【Royal Compressor】の公式サイト『United Plugins』はこちら

主要パラメータ

INPUT CONTROL
ロイヤルコンプレッサーの入力ゲインを調整します。0 dB〜24 dB(1メモリ2.4 dB)のゲイン調整ができます。

MODEL
ロイヤルコンプレッサーをエミュレートした際、アタックタイムや特性が異なる3つのモデルがあったとのこと。モデルの設定を変えることで、アタックタイム調整ができます。

モデルAがいちばん速く、モデルCがいちばん遅いです。

RECOVERY
コンプレッションの圧縮の解除、いわゆるリリースタイムを調整します。1から6へと数値が上がるごとに遅くなります。
「HOLD」(赤色の点)に合わせると、リリース時間が更に長くなります。ざっと波形解析をした限りですが、どの赤色の点に設定していてもリリースタイムは変わらないようです。

SATURATION
コンプレッションにいわゆる『汚し』を施すことができます。実機ではサチュレーションが調整できなかったのに対し、プラグインではこのサチュレーションを調整することが可能。
音に合わせてうっすらかけたり、実機そのままに100%にしたりと、クリエイティブで楽しいところです。

OUTPUT ATTEUNATOR
コンプレッサーから出力されるボリュームを調整します。

DRY WET
ロイヤルコンプレッサーのドライウェットは、処理済みのシグナルを、INPUT CONTROL の後、SATURATION の前にミックスしているとのことです。

その他のパラメータ

私が、めったに触らないパラメータ(^^;;

TRIM
ネジを回すと、シグナルを0から無音(-100dB)までトリムして、全体のエフェクト・ボリュームを調整できます。

POWER
プラグインの On / Off をします。

AUTOGAIN
入力ゲインの変化に応じて出力ボリュームを自動的に調整してくれます。前述の OUTPUT ATTEUNATOR への影響はありません。

LINEAR PHASE
少し触ってみてから、マニュアルを読んだ際【Phase】の項目があって
「んなもんあったかなぁ?」
と探したら、ここにありました。

画像の箇所をクリックすることで、プラグインの Linear Phase 処理を有効にします。プラグインのレイテンシーに注意。

その他

  • 各ノブをダブルクリックすると、手動で数値を入力することができます。
  • 右下にある白い三角矢印をドラッグすることで、表示サイズを変えることができます。

簡単な使い方

まず、インプット、アウトプットを大まかに決めたら、中央の針を見ながらリカバリーを調整します。

【MODEL】は「A」と「C」を試してみると分かりやすいです。

【SATURATION】をかけると、音量が大きく変わりますので、アウトプットで微調整をしながら【DRY WET】も試してみます。

わたしの感想

なんというか……レトロな見た目がかっこいい!こういったシンプルなデザインのプラグインが好きです。

真空管タイプのコンプレッサーということで、音がふわっと温かみが増すような感じでかかります。サチュレーションをかけると、音の持つ余韻に、より包み込まれるように聴こえます。

3タイプあるモデルも、それぞれ違った音に変化するので、気分によって使い分けても面白いですね。

効果も分かりやすいコンプレッサーですので、ぜひ楽曲制作に役立ててみてください。

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