Twitterハッシュタグ #Classic音楽あれこれ にて、1日1つ、クラシック音楽に関わる『あれこれ』をツイートしております。
既に、お楽しみいただいている方も、そうでない方も、クラシック音楽の新しい『発見のヒント』になれば幸いです。
2021年3月1日〜2021年3月15日
先ほどの音源作りもあって、今日は1日ラフマニノフでしたので、ピアノ協奏曲2番、2楽章のお話。
甘美なオーケストラと共に奏されるこの楽章は、水面に光が当たりキラキラしているような、とても美しい楽章。
たまにはこの美しさにどっぷり浸かるのも悪くないものです。#Classic音楽あれこれ pic.twitter.com/TXhfkXDvDW— 小林 樹 作曲家/ピアノ講師 (@hikarunoatorie) March 1, 2021
ベートーヴェンの5番『運命』は3楽章と4楽章を続けて演奏します。当時、画期的だったこの書法も、ただつなげるだけではなく、しっかりモティーフを入れて伏線回収のようなことを行っています。
気づかなくても素晴らしい曲に変わりはありませんが、気づくと楽しいところです。#Classic音楽あれこれ pic.twitter.com/mZNYRFQY5s— 小林 樹 作曲家/ピアノ講師 (@hikarunoatorie) March 2, 2021
ワーグナーの【タンホイザー】に出てくる『快楽の動機』と呼ばれるモティーフには、ものすごくエネルギーが詰まっています。
音程が、ある音から高い音へと上行するには、本来エネルギーが必要で、単に書くのは簡単でも、上行や跳躍を「発想」するのはとても大変なのです。#Classic音楽あれこれ pic.twitter.com/JjD6FmRUlY— 小林 樹 作曲家/ピアノ講師 (@hikarunoatorie) March 3, 2021
曲中で、遠い調にいきなり転調するのはとてもかっこいいですが、いつ変わったか分からないような美しい転調が、やはり私は好きです。
ベートーヴェンのソナタOp.10-2、2楽章冒頭に出てくる(一瞬ではありますが)このお手本のような和声の動き、ぜひお楽しみいただきたい。#Classic音楽あれこれ pic.twitter.com/JGvQtM28EC— 小林 樹 作曲家/ピアノ講師 (@hikarunoatorie) March 4, 2021
クラシック音楽を深掘りすればするほど、特に西洋史に詳しくなるかもしれません。
作曲家が何を見て、考え、作曲したのか、生きた時代のことを、やはりある程度詳しく知る必要があるからです。
歴史の勉強をするのなら、ぜひクラシック音楽から入ってはいかがでしょうか。#Classic音楽あれこれ— 小林 樹 作曲家/ピアノ講師 (@hikarunoatorie) March 5, 2021
ワーグナーのオペラで後期のものを見慣れてしまうと、この『タンホイザー』は、やはり発展途上に感じられるかもしれません。
けれど、大人向けなお話ですが、分かりやすいオペラであり、何より曲が親しみやすいと思いますので、カッコいいところだけ聴くのもオススメです。#Classic音楽あれこれ pic.twitter.com/lkzkvyr3eN— 小林 樹 作曲家/ピアノ講師 (@hikarunoatorie) March 6, 2021
DTMの「レイヤー」という音を重ねる手法は古くからあって、音を重ねると様々な効果を産みます。
例えばメンデルスゾーンの『ルイブラス』、冒頭のトランペットとオーボエは、2つの楽器をユニゾンすることで音の硬い部分が程よく混ざり、柔らか響きを作り出していたりします。#Classic音楽あれこれ pic.twitter.com/pcxU6qCW0h— 小林 樹 作曲家/ピアノ講師 (@hikarunoatorie) March 7, 2021
もし、クラシック音楽を「楽譜通りに演奏しないといけない?」と考えていましたら…曲にもよりますが、こんなのもありますよという話。
チャイコフスキーの『眠れる森の美女』組曲2曲めのハープに「アドリブ」とあり、奏者によって様々な弾き方をしている面白いところです。#Classic音楽あれこれ pic.twitter.com/W8GfiMl0i0— 小林 樹 作曲家/ピアノ講師 (@hikarunoatorie) March 8, 2021
クラシック音楽に限らず、今も昔も大自然から発想を得た曲があり、西洋音楽では、例えば小夜啼鳥こと「ナイチンゲール」がテーマにあがります。
日本にはいない鳥ですが、今やネットで簡単に鳴き声を聞けますので、録音とはいえ、知っていると演奏に活かせるかもしれません。#Classic音楽あれこれ— 小林 樹 作曲家/ピアノ講師 (@hikarunoatorie) March 9, 2021
ブラームスのヴァイオリン協奏曲の2楽章冒頭に、たいへん美しいオーボエの旋律があり、作曲された地『ペルチャッハ』の穏やかな空気を感じさせます。
あまりの美しさに、かのサラサーテが、この協奏曲の演奏を拒んだとか。そんな逸話も合わせて楽しみたい楽章です。#Classic音楽あれこれ pic.twitter.com/SBsKjfWOXs
— 小林 樹 作曲家/ピアノ講師 (@hikarunoatorie) March 10, 2021
今年も震災の日になりました。
別に震災にちなんだ曲ではありませんが、静かに浸れる曲をと思い、J.S.バッハのインヴェンションから9曲め(BWV 780)
へ短調は暗い調ですが、こう言う日に弾いたり聴いたりすると、少しだけ穏やかな気持ちになるかもしれません。#Classic音楽あれこれ pic.twitter.com/oOtI8IgJwm— 小林 樹 作曲家/ピアノ講師 (@hikarunoatorie) March 11, 2021
ここ数日体調が優れず、特に今日はだら〜っとした気分だったので、そんなのを紛らわすためにも、だら〜っとした曲。
サン=サーンスは、賛否両論、評価が分かれる作曲家だと思いますが、よく完成された曲から、こんなパロディ溢れる音楽まで、とても楽しい音楽だと思います。#Classic音楽あれこれ pic.twitter.com/XX61h0j4EV— 小林 樹 作曲家/ピアノ講師 (@hikarunoatorie) March 12, 2021
今朝、夢うつつにブラームスの交響曲1番が脳裏にあって…せっかくですので、ホルンが素敵なこちらを取り上げてみる。
まぁ様々な作曲家がこうした声部交差をやっていて、ここが特別ということでもありませんが、美しいのに変わりはなく、ここの書法にはロマンが感じられます。#Classic音楽あれこれ pic.twitter.com/KGcf3jlGRC— 小林 樹 作曲家/ピアノ講師 (@hikarunoatorie) March 13, 2021
チャイコフスキーのスラブ行進曲、他の行進曲のつもりで聴き始めると、なんとも暗い始まりでびっくりしますね。
こちらはセルビア民謡『太陽は明るく輝かず』からの引用です。序曲『1812年』と同様に、氏は、このような引用をうまく取り入れて、圧巻の盛り上がりを見せます。#Classic音楽あれこれ pic.twitter.com/yYUDT7cSt0— 小林 樹 作曲家/ピアノ講師 (@hikarunoatorie) March 14, 2021
フォーレのヴァイオリンソナタ1番 Op.13は、その後のフランス室内音楽の潮流を築いたような、ちょっと重要な曲だと思いますが…
初演時にアンコールもされたこの3楽章、氏ならではの転調はもちろん、この凄まじい曲を発想できたことが本当にすばらしいことだと思います。#Classic音楽あれこれ pic.twitter.com/4sF5Pmy8nX— 小林 樹 作曲家/ピアノ講師 (@hikarunoatorie) March 15, 2021