3オクターヴの宝石箱Vol.1 Vol.2の後日談

3オクターヴの宝石箱CDVol.1の製作最終段階。
その日は、アルバムの最後の曲「Twinkle Ringing」の仕上げが、いい感じに仕上がってきていたので、ちょっと1時間ほど休憩をとっていると、何やらPCに不具合が。
原因はWindowsハードディスクの故障でした。

復旧ができず「Twinkle Ringing」の初稿のアイデアもろともぶっ飛んでしまい、あの最初の時の勢いで曲を完成させていたらまた違った曲になっていたのだろうと思います。

ここだけの話このオルゴールCDには、こうした話がたくさんあって、紆余曲折、山あり谷あり、悪戦苦闘!
Vol.2が完成したことが、いまだに信じられないくらい、たくさんの事がありました。

そんなお話しを後日談として。

Macデビュー

楽曲データはバックアップを拾い出し、件のハードディスクは業者にお願いして、とりあえずの復旧を果たし、何はともあれ「Vol.1」は完成を迎えました。
Vol.2の構想を持ちつつ、Vol.1完成の翌年、2014年の締切や演奏会などをこなしたあたりで、ついにWindows PCがクラッシュし、いよいよMacデビューを果たすのですが……

新しい環境になかなか慣れず、DAWソフトのLogicと音源の使い方に悪戦苦闘しながら、気がつけば2015年の冬。
オーケストラの本番が月1回ペースだったり、この年は大きなオペレッタの本番もあったりもしましたが、ようやく集中できる環境を整えることができました。

まずはいつもどおりFinaleでスケッチを取り……と、このことが後々尾を引きます。

FinaleからLogicに移行

私は当時Finaleからmidiデータにエクスポートして、Logicで開き、残りの作業をしていました。
Vol.1でも同じように(当時はSinger Song Writerでした)作業していたので、なんら疑いはなかったのですが、この方法だと、Finale上にある必要ないデータがLogicで読み込まれ、収拾がつかなくなるのです。

この仕様のため、Vol.2の何曲かは一から書き替えに迫られたりもしました。
タラレバな事ですが、現在のNotionで始めることができていたら、どれだけ楽だったことでしょう。もちろん当時はNotionは知りませんでしたが、使っていたら、もう少しスムーズだったかもしれません。

ともあれ、2016年8月にLogic上で楽曲を再生するところまで完成となりました。

今日に続く勉強の日々

そこからの2年間は音のクセを取り払うための時間、ネット配信のための制作、その他諸々のことに時間をかけてしまいます。

別途、演奏会や締め切りなどもありましたので、付きっ切りではなかったにしろ、なんとも長い不毛な時間を過ごしていた気がします。

やはり1番苦労したのは、Macに切り替えたことによる環境の変化。今でこそ、ずいぶんスムーズに使えるようになりましたが、あの頃は本当に大変でした。

とは言っても、おかげでLogicを覚え、Finale作業に至っては、ものすごい作業スピードを手にするきっかけになったことは収穫の一つではあります。

Finaleの高速化はぜひ近いうちにブログで紹介してみようと思います。

ジャケットデザイン

2016年~2017年はジャケットデザインの問題にさいなまれます。
本来、私の当初の予定では2017年3月以降に発表する予定でした。しかしジャケットデザインをお願いしようとしていた方からお断りを頂いてしまったり、その次にデザインをお願いした方は音信不通になってしまったりと、

それなら自分で写真を撮ってしまおうと考え、何か素材はないかと探しましたら、生徒のお母様がとても素敵な箱をお持ちだったので、2018年の秋頃、ついにジャケットデザインが決定しました。

完成~配信へ

以前「夏旅行」を配信するときのことですが、配信申請1分後、なんと誤字を見つけてしまい、あえなく手数料の¥5000を捨ててしまいました。
配信申請はキャンセルできない仕様なのは知っていましたが、なんとも高い勉強代でした。

Tune Core Japanを利用しているのですが、始めてのことだったのもあり、タイトルの入力などで何度がエラーがあったのですが、その間に一部内容が書き変わってしまったのが原因でした。

なんでも慣れないと難しいものです。
今でも申請を取り消したデータがTune Core Japanのマイページで確認でき(消せないものらしい)、開くたびに当時のもどかしい気分を思い出します。

今回のオルゴール楽曲は、配信申請をかけるまで1週間くらい見直す時間をとり、幸い、何とか切り抜けることはできました。

終わりに

このように細かく語れるのは、Evernoteに
「本当に辛かったので、完成した時に何を感じるだろうかと、記録をとっておいた」
からですが、果たして苦労が報われたのかどうか、まだ分かりません。

こうして見渡すと、私自身の勉強不足が招いたことばかりですが……今でも「よく完成できたなぁ」と感じている「Vol.2」です。

他にもたくさんありましたが……
手売り用のCDラベルを印刷しようとした時、どう言う訳かプリンターが認識しないと言うことが起きます。
最後の最後まで、盛りだくさんでした。

謝辞

現在は他の曲も考えたいので、オルゴールからは離れますが、Vol.3を考えていないわけではないので、次につながっていけばなぁと思います。

この度、ジャケットデザインをお手伝い頂いた秋本氏、田中氏と
序文の英語翻訳をしてくださった水野氏に多大なる感謝を申し上げます。

長文にもかかわらず最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
そして、楽曲ダウンロードやご試聴頂けました方、本当にありがとうございます。
これからという方、どうしようかお考えの方、ぜひこちらで楽曲お楽しみ頂ければ幸いです。
2019.4.Tokyo

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