「練習番号」「練習記号」や、「ブシュターベ」なんて言い方があります。
Notionでは「リハーサルマーク」と呼ばれています。後で触れるとおり、Notionではこのリハーサルマークが結構重要で便利です。
楽譜上にリハーサルマークを配置する
ツールメニュー赤枠にある『リハーサルマーク』を選びます。
余裕がありましたら、ショートカットキー【Shift + R】
リハーサルの『R』と覚えておきましょう。
あとは、リハーサルマークを置きたい任意の小節をクリックするだけで、簡単に配置することができます。
上記のように『A』と表示されます。
配置するきに、『B』と文字を変えたり、『Intro』といったような名称に変更することもできます。または、配置済みのリハーサルマークをダブルクリックすることでも変更することができます。
順番が変わってしまった!?
製作中に、小節を入れ替えたり、増やしたり、削除したりと…
編集していく過程で、リハーサルマークが
のようになってしまうことが多々あります。
手っ取り早く、リハーサルマークをダブルクリックして入力し直したり、いったん削除して再入力するのが簡単です。
リハーサルマークは、一つ前のリハーサルマークにある「アルファベット」を認識しているようで、例えば、一つ前が「A」の場合には、次は「B」と自動的に入力されます。
先ほどの
A→C→B
の場合、「C」をいったん削除して、再度、配置することで「B」と設定されます。
リハーサルマークの活用例
Notionでは、初めからリハーサルマークを適当にじゃんじゃん付けていく使い方をお勧めします。
これは、他のDAWでいうところの「マーカー」のような使い方ができるためです。
楽譜製作の都合上、どうしても左右にスクロールさせることが多くなります。その際、繰り返しがあったり、長い楽曲だったりすると、いまどこを見ているのか?どこまで移動したのか?が、分かりにくくなりがちです。
そこで、このリハーサルマークを入力しておくことで、瞬時に目的の小節を表示するように設定してしまう!という使い方がお勧めです。
合わせて下記のショートカットキー
- 次のリハーサルマ ークへ【Shift + ] 】
- 前のリハーサルマ ークへ【Shift + [ 】
これらを使えば、簡単に目的の箇所を表示することができます。
実は、存在しない“J”
ちょっとコラムです。
スコアやパート譜を見ていると「あれ?“J”がない!?見落としたかなぁ…」なんてご経験はありませんでしょうか?
実は、一般的なクラシック音楽のスコアやパート譜には、練習番号“J”は存在しません。これは、その前のアルファベット“I”と“J”の見た目が似ているため、練習番号“I”しか使われないということのようで。
厳密な「決まり」というわけではないので、例えば、吹奏楽のスコアには “J” があったような気がします……
私も普段、Finaleで提出用楽譜を作る際、「“J” は後で消せばいいよね〜」くらいな気持ちでそのまま仕上げ、ときどき先方から「 “J” は使わないで」と言われてから気づくという……(^^;;
ご自身でスコア制作される際は、あえて “J” を使わないで作ると、偉い人から「分かってるね~」なんて言われるかも?しれません。
まとめ
リハーサルマークの活用のまとめです。
- ショートカットキー【Shift + R】を覚えておきましょう。
- 同じくショートカットキー【Shift + ] 】【Shift + [ 】で目的のリハーサルマークへ。
- Notionでは細かくリハーサルマークを置き、スコア完成時に不要なものを削除する使い方が便利。
リハーサルマークとは本来、リハーサルの手助けをするものですが、PCで楽曲創作する昨今、作業時間の短縮にもつながる大事なツールだったりします。
当サイトのこと
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
同じような内容で悩まれているユーザー様のためにも、引き続き当サイトのブログやTwitterなどで発信してまいります。
Twitterはこちら(@hikarunoatorie)
操作に関するオンラインレッスンなども受け付けております。
当記事の詳しい操作方法やご質問がありましたら
コメントやメール等どうぞお気軽にお寄せください。
2020.11.Tokyo.
作曲家/ピアノ講師
小林 樹(@hikarunoatorie)