いつもの銀座山野楽器さんから
「GVIDO」(グイド)というものが出るので、ぜひ色々な方々の意見伺いたい
とのことで、見てまいりました。
「GVIDO」とは
世界初、楽譜に特化したタブレット端末です!
シンプルで美しいデザイン
iPadを2個並べたような感じで、持った感じとても軽いです。
見開き2ページの画面でのPDF表示は、AmazonのKindleのような印象でした。
操作性も簡単
出来るだけシンプルに作られている感じがします。
演奏家のための「譜めくり機能」が搭載されており、フレームの端にタッチスイッチがあって、そこに触れると譜めくりができる仕組み。
また、譜めくりは別売りのペダルでも操作もでき、演奏に集中することも。
楽譜への書き込みは、専用スタイラスペン
書き味も悪くはなく、サラサラ書ける印象。
画面も反射を抑えた素材でした。
ラインや書き込みを消す時は専用ペンの後ろで押さえると消えます。
ペイントアプリのようにゴシゴシするのではなく、ラインの一部を選ぶような感じで触るだけで消える仕組み。
誤った譜めくりや書き込みがないよう、画面上に手が触れても平気です。
スペック
細かなスペックなどは「GVIDO」サイトをご覧いただくとしまして。
メモリーは8G、ストレージは4G
裏面に micro SDを挿して増やせるようです。
無線LAN/Bluetooth対応
残念に感じたところ
お値段びっくり¥180,000+税
現在の状態での、私の個人的な感想となりますが、まず値段がとにかく高い!
(iPadは¥40,000くらい)
これからバージョンアップを重ねていくとは言うものの、正直、金額のわりに機能面が貧弱でタブレットでPDFを表示させて演奏されている方が、わざわざ乗り換える必要もないかな?という印象を受けました。
機能、カスタマイズが限られている
書き込む時の色は現状、黒のみ
(赤や青はこれから追加されていく予定とのことでした)
ラインの太さが3種類、線の濃さは変えられるもよう
譜めくりは早くも遅くもないですが、私はもう少し早い方がいい気がします。
そのあたりの設定がバージョンアップで出来るようになればいいのですが、バージョンアップがなされてから購入を検討しても遅くはないか?と言ったところ。
表示される画面のサイズはA4よりひとまわり小さい
サンプルがスッキリした曲ばかりだったので、難しい曲で見た時どういった印象を持つかはわかりませんでしたが、意外と小さく感じます。
自由に拡大縮小ができるわけではなく
「標準」と「ちょっと拡大」の2種類。
余白の少ないPDFで拡大すると隠れてしまうようです。
専用スタイラスペンの不安
たとえば「パッと10ページ後を見る」
という操作は
- 右下にあるボタンでコントロールパネルを開き
- スタイラスペンを手に取り操作
という流れになります。
画面上の操作はタッチペンで行う仕様のため、いちいち専用ペンを手に取る必要があり、タッチパネルではないので書き込む操作は必ず専用ペン。
恐ろしいことに、操作にはこの専用ペンしか対応していません。100均のタッチペンはもちろん、MacやWindowsで使われているタッチペンで代用が効かないそうです。
練習で家から持ち出す際、ペンを忘れたら……また、うっかり失くすようなことがあれば、大変なことになりそうです。
専用スタイラスペン、こちらは¥5,000(税別)
レッスン等に持って行ったら最後、子供達が持って行って失くす光景が頭をよぎりました(°_°)
将来への希望
そんな「GVIDO」ではありますが、マシンスペックは、決して悪いものではないので、将来Notionみたいに使えたら楽しいだろうなぁと思います。
電子楽譜専用端末と言うコンセプトですので、そのような使い方はおそらく想定していないのでしょうけれども
出たばかりということで、これから意見を取り入れて、バージョンアップを重ねていくとのこと。
新しい時代のメディアですので、大いに期待していきたいところです。
今日もお読みいただき感謝申し上げます。少しづつ季節が進んでおります。風邪など引かれませんよう、お互い頑張ってまいりましょう。
2017.10. Tokyo.