失われた楽曲、失われつつある楽曲

子供の頃、ピアノの発表会で弾いた曲で「カッコウ鳥の歌」というのがあります。

Wilhelm Popp(ヴィルヘルム・ポップ)

という作曲家の曲で、爽やかなたいへんいい曲。

難易度は決して難しくなく、子供の発表会でも時々演奏され、なにより楽曲の作りがたいへん秀逸で、中盤のハ長調からヘ長調に転調するところは、特にお気に入りだったのを覚えいます。

時折思い出し、生徒にも弾いていますが、この楽曲、オリジナルの楽譜がどうしても手に入らない!

現在販売されているものとしては、子供向けの曲集に集録されているものがあるのですが、こちらは編曲されていて、記憶している奏法とは少し違っているのです。

確か、当時教わっていた先生から楽譜を借りてきて、それを見て弾いたことも記憶にあるので、おそらくあれがオリジナル版なのだろうと思いますが……。

あの頃は、将来このような生活を送るなんで、考えもしなかったので ( ̄▽ ̄;)

時々、そういえば見つからないなぁと思い出しては、楽譜店で聞いてみたり、インターネットでも検索してみたりします。

編曲版の楽譜や、編曲版のyoutube演奏動画ばかり、面白いくらい検索に引っかかる。

先日、思い立って今教わっている師匠に聞いてみると、オリジナル版をご存知でありましたが、残念ながら楽譜が見つからず……

この楽曲に限らず

世の中にはこうして忘れ去られていく楽曲が、たくさん、たくさんあるのだろうから、楽譜は大切にしていきたいと改めて考えます。

死ぬまでに見つかったらいいなぁと考えつつ、今日もお仕事に勤しむのでした。

もしオリジナル版の情報をお持ちの方がおりましたら、ぜひ教えて頂けたら嬉しいです。

梅雨空の下、お読み頂きありがとうございます。体調に気をつけて頑張りましょう!
2017.6. Tokyo.

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